2003年09月10日

ツバメの置き土産

 心に穴が開いてしまったってのは、ま、当然として、ちょっとひとつ困った事があります。

 ミルワームです。400匹ほどいます。

 まぁ〜ど〜しましょ〜?

 舶来の昆虫なのか土着の昆虫なのかは、よくわかりません。でも、何となく、このまま環境放出したら、ご近所の生態系によくない気がしてならないのです。
 土着の昆虫だったとしても、穀物を食い荒らす害虫だしね。
 で「こりゃ、うかつに捨てられないなぁ」となってしまったわけです。

 丸々と成長を続けているミルワーム達には申し訳ないけど、アルコールでもぶっかけて火でもつけるかなぁ、と考えてます。でもね、昔と違って家でゴミを燃やす習慣がなくなってしまった現代にあって、物を燃やす場所や道具ってのが、ないんですよ。

 う〜む、本当に困ってしまった。
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2003年09月02日

ツバメ日記 最終回 飛んで行きました

ご注意(2004年9月追記)
 ここにある記述は、当時の気持ちや考えをつづったもので、誤った記述を含んでいます。決して、鵜呑みにしないで下さい。
 小鳥の飼育を試みる人は、必ずこちらのページも合わせてご覧下さい。
 五体満足なツバメでも、巣立ったヒナが生き延びる確率は2割程度と言われています。まして、うちのツバメ君は片足が不自由と言うハンディキャップを持っています。生き延びる確率は1割位になっちゃうのでしょうか? なら、何で保護するのか、保護したものを放鳥するのか、と言う事になるのですが、それは、色々なサイトにやっぱりこの事に関しての同じ悩みや矛盾がたくさんたくさん書いてあります。

 どうも、正解のない問題らしいです。

 ちまきの考えた解答は、こんな感じでした。
 自然とは元来、そう言う厳しいものなのです。その中で、負傷してしまった子に、回復するのを、ちょっとだけ手助けしてやった、と言う事なのでしょう。ペットではなく、野鳥なのだから、野に放つのが当たり前なのだと、その子の持てる能力をフルに使って、生き延びる事が出来たなら、それでOK。生きて行けないなら、それはそれで当然の事なのだ、と。そう思ったから、放鳥する事にしたのです。

 今回ツバメ君を保護した事によって、かなり色々な事を学びました。「保護すべきではない」「保護してしまったものは仕方ない」の間で激論が交わされている事も知りました。
 今まで見知って来たペットな世界とはまるで違う、人間と動物とのつき合い方の世界がある事を知ったわけです。
 ま、いずれ、時間ができたら、サイトの方にまとめてみたいと思います。

 10日間とは言え、つきっ切りでエサやりをした事もあり、どうしても情が移ってしまいがちです。このまま飼っちゃおうかなと言う気持ちが芽生えつつあったので、今日を放鳥する日に決めました。
 放鳥に先立って、たらふく食わせておかなければならないと思って、ミルワームをせっせと与えたのですが、どうも昨日の夕方頃からでしょうか、口を開けておねだりしても、ミルワームを食べさせるとペッと吐き出してしまう様になっていました。そんなにミルワームの事が嫌いなのかねぇ。
 そんなこんなで、2時間位で10匹程度しか口にしなかったでしょうか? なにしろ相手はカーテンのてっぺんです。それでペッと吐き出されてしまうと、ミルワームは部屋のどこかへ飛ばされてしまいます。一体何匹が部屋に放たれてしまった事やら。(今も1匹、壁をよじのぼっているのを見つけてしまった)
 食事に加えて、ビタミン剤を多めに飲ませました。

 昨日見つけた山間の田園ですが、今日はツバメの姿を見かけませんでした。1羽だけ、遠くの方を飛んでいたのを見たので、もう旅立ってしまったと言うわけではなさそうですが、巣立ち直後のヒナを仲間に迎え入れて一緒に飛んでくれると言うのは、期待できなくなってしまいました。ここで放鳥しようか、少し迷ったのですが、飛翔昆虫が非常に多い場所だし、コロニーのねぐらとなる場所は間違いなく目の前の休耕田のはずだし、予定通りここで放つ事にしました。
 段ボール箱を開けると、きょとんとしていましたが、やがていつも通り「エサくれ」と騒ぎ出します。仕方ないのでミルワームを準備し始めたら、やっぱりミルワームが嫌いなのか、パッと飛び立って行きました。
 う〜む、やっぱり、大人の様には上手く飛ばないなぁ。
 田んぼの上の低空を2〜3回旋回しながら飛んだかと思うと、林の方へ向かい、こずえに着陸した様です。すると、すかさず近所にいたスズメ達十数羽が、着地した場所めがけて突っ込んで行きました。仲間に迎え入れてくれるのかな? でも、スズメにはツバメのサポートは無理な様な気がする。

 ちなみに、放鳥直前の体重計測では、13gでした。結局全然太らなかったなぁ。でも、ガリ痩せなら腹筋が全然薄っぺらで飛べないはずです。元気に飛べるんだから、多分この体重でもいいのでしょう。

 と言う事で、一件落着となりました。

 次回からは、通常の「黒猫ヤマト日記」に戻ると思います。やっぱり、いつも通り月記状態になっちゃうのかな?
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2003年09月01日

ツバメの飼育日記 10日目

ご注意(2004年9月追記)
 ここにある記述は、当時の気持ちや考えをつづったもので、誤った記述を含んでいます。決して、鵜呑みにしないで下さい。
 小鳥の飼育を試みる人は、必ずこちらのページも合わせてご覧下さい。
 今日も朝からエサ取りのトレーニングをするつもりでした。相変わらずあんぐり口を開けておねだりするので、そうは問屋が卸さんぞとばかり、根比べをしていました。
 昨日おとといあたりから、盛んに段ボール箱の外に出たがっていたのですが、すると何と、箱の中から飛び立って部屋の中をぐるぐる飛び始めたではありませんか。と言う事は、足の方もほぼ問題ないと言う事です。踏み切りができたのですから。
 ただ、平面への着地はピタッと決まるのですが、何かにつかまっての着地は、全然ダメです。片足でしかつかむ事ができないので、片足でぶら下がったままジタバタ羽ばたいてしまいます。
 落下は何度となくありましたが、幸いにして事故には至りませんでした。
 部屋中を飛び回るため、箱の中に閉じ込めてみたりもしたのですが、それでも目を離すと飛んでしまいます。あげくのはてに、カーテンのてっぺんにツバメの巣の様な居心地の場所を捜し当てて、そこを自分の巣と決めたらしいです。それ以来、ずっとそこにこもりっぱなしで、出て来ません。
 顔だけ出して「エサくれ」と鳴きます。仕方がないので、人間がそこまで登って行って、エサを与えます。エサを食べると、くるっと尻を向けて、脱糞。う〜む、下からだとよく見える。
 巣の中で兄弟達とエサをもらっていた時と、体制が同じなのでしょうか? その状態になってからは、とてもよくおねだりして来るし、よく食べる様になりました。エサ取りの教育は、もうやめて、食べさせるのに専念する事にしました。

 で、エサ取りはまだ教育できていないものの、飛ぶのはかなり達者な様なので、そろそろ放鳥する事にしました。
 Webで調べてみると、ツバメはこの時期、葦原などにコロニーを作って、旅の準備をしているそうです。放鳥したら、仲間がいっぱい寄って来て、フォローし始めると言う事もよく聞きます。だから、そう言う仲間のいっぱいいる所へ放つのがいい、と言う事なのは、わかりました。
 そこで、日本野鳥の会・愛知県支部に電話で放鳥の適地を聞いてみました。具体的な地名が出て来るのを期待したのですが、特にそう言うのはなく、近所でツバメのコロニーを捜して下さいとの事でした。そして、そのコロニーの近くで、晴れた日の午前中に放して下さい、との事。朝のうちに放せば、日なが一日かけて立ち居振る舞いを覚える事ができるのだそうです。
 で、問題なのはそのコロニーを近所で見かけないと言う事。そこで、夕方に(四散していたツバメ達がねぐらに帰るのが夕方らしい)近所の池やら田んぼやらを見て回りました。一ヶ所、自宅から2kmほどの山あいの田んぼに、20羽ほどの小さなコロニーを見つけました。一部が休耕田になっているので、そこがねぐらなのでしょう。
 と言う事で、ツバメ君の状態がよければ、明日の朝、放鳥しようかと思います。

 う〜ん、でも、不安だらけだ………

 今日の食事の総量は、この時間でミルワーム43匹。とても少ないです。
 体重は、夕方の段階で14g。数字は同じですが、減っています。
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2003年08月31日

ツバメの飼育日記 9日目

ご注意(2004年9月追記)
 ここにある記述は、当時の気持ちや考えをつづったもので、誤った記述を含んでいます。決して、鵜呑みにしないで下さい。
 小鳥の飼育を試みる人は、必ずこちらのページも合わせてご覧下さい。
 ミルワームを2ケース買って来ました。もしかしたら、ツバメ君はこのまま越冬させる(ひょっとかしたら、うちの子になる)可能性も出て来たので、ミルワームがどう言う食性をしているのか、どう育てたらいいのかを調べてみる事にしました。
 ミルワームと言う位だから、ミル(餌)用のワーム(虫)だとばかり思ってました。でも、語源は違った。ミル(穀物)につくワーム(害虫)なのだそうです。成長すると、5mm程度の甲虫になるそうです。
 調べてみてひとつ発見しました。ミルワームのサナギには2つの段階があるのだそうです。まず、幼虫の形のまま、固くまっすぐになってしまう。まるで死んでしまったかの様に動かなくなるのは、サナギだから当たり前ですね。その後、脱皮しておなじみのサナギになるのだそうです。
 …って事は「ミルワーム大量死」と言って大騒ぎしたアレは、ただ単にサナギになっただけだったのか?! ううぅ…全部捨てちゃったよ…。
 何だか幼虫が13令もあるし、サナギも2令あるし、普通の昆虫の常識が通用しない相手です。こんな成長過程な昆虫は、ちまきは初耳でした。

 で、ツバメ君には自分で食事してもらうべく、特訓をいたしました。あんぐり口を開けてもそのまま口にはミルワームを突っ込んでやらない、じらして、食いついて来るのを待ちます。下に置いて、突っついて拾い上げる様にも仕向けます。
 できないわけではないんです。何と言うか、やる気がないですね、ツバメ君は。口に入れさえしてくれればいいのだ、と言う態度を取ります。
 そんな事をやっていたので、この日も食が細くなってしまいました。もっと熱心にミルワームを与えていれば、かなり食べてくれたはずだと思うのですが。
 箱の中でバタバタと羽ばたきっぱなしで、水入れを何度もひっくり返されました。足もうんちだらけです。
 左足の骨折は、もう大体いいらしく、指に力が入らないと言う問題はあるものの、あまり不自由なく動ける様になって来ました。止まり木には止まらないものの、皿巣のふちにじっと座っています。歩く事はまだできないですけどね。
 この日の食事の総量は、ミルワーム53匹でした。相変わらず少ないです。
 体重は、夕方の段階で14gでした。ミリグラムの単位で体重は回復したみたいです。
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2003年08月30日

ツバメの飼育日記 8日目

ご注意(2004年9月追記)
 ここにある記述は、当時の気持ちや考えをつづったもので、誤った記述を含んでいます。決して、鵜呑みにしないで下さい。
 小鳥の飼育を試みる人は、必ずこちらのページも合わせてご覧下さい。
 Lycos日記の終了前日に、おかげ様で5000hitいたしました。でも、楽天に移るとカウンターはリセットなんだよね。

 ヤマトはあんまされる事を覚えました。肩たたきの棒でぽんぽん叩いてやると、とろけてしまうみたいです。とりあえずそんな事をしてご機嫌をとろうとしています。

 一方、ツバメ君の方はと言うと…
 エサを半ば強制的に与えたりする事もあるので、どうやらピンセットを嫌な物と思い始めてしまった様です。
 ミルワームをつまんでツバメに差し出すと、バタバタ羽ばたいて尻を向ける様になりました。
 それとも、もしかしたら乳離れの頃なのかも知れません。まだ落ちているミルワームを自分で拾おうとしないのですが。
 どうやったら条件反射を引き出してピーピー口を開けさせる事ができるのか、その試行錯誤が続いている所です。
 同時に、人の手経由ではなく、自分で拾って食べる事ができる様、訓練っぽい事もしてみています。

 そんなこんなで、今日も食がとても細いです。
 しかしその反面、とても元気です。暇さえあれば羽ばたいています。箱の外にも出たがるので、試しに取り出して室内に放ってみました。2回ほど飛んで行って、カーテンに激突をやりました。もう飛ぶ事ができる体になっている様です。
 しかし、足が悪いせいもあるのでしょう。着地が全然できません。
 箱の中でも、歩く事は全くありません。移動はもっぱら羽ばたいて這いずって行きます。止まり木も、使おうかなと言った感じの事は時々しているみたいですが、まだ止まり木の上に止まる様な事はありません。
 折れた足は、少しは動く様になって来ていて、治って来ているとは思うのですが、どうなんでしょ?
 どの段階で放鳥するべきか、判断が難しいかも知れません。時間もあまりない事だし、やっぱり、ひょっとして越冬させる事になっちゃうのかな?

 エサをもらったら、くるっと後ろ向いてブリブリってのは、昨日と同じです。面白いです。

 今日の食事量は、この時間で特製(ファーストチョイスで飼育)ミルワーム43匹です。
 体重は、夕方の段階で、14gです。昨日と同じ数字ですが、現状維持ではなく、グラム単位以下の部分で微減しているみたいです。
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